EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「オーレリアンさんは、どうしてフェオさんだけ兄様って呼ぶんですか?ルカくんもお兄さんなのに…」
母親が違う三人を兄様呼びしないのは納得できるが、ルカはフェオドールと同じで実の兄だ。
なぜフェオドールだけ「兄様」なのか。
前から少し気になっていた小鳥は思い切って聞いてみた。
「……言われてみると……なんでだろ。気づいたら兄様って呼んでた」
本から顔を上げ、顎に手をやり考える。
「たぶん、あれだ。兄様は尊敬に値する人物。ルカは馬鹿。その差だな」
「それは…ルカくんが可哀相です」
「うるさいな。もう口閉じなよ。いつまでたっても寝れないし、僕も本に集中できない」
ピシャリと言われ、小鳥は毛布を肩まで引き上げた。
「はい……。おやすみなさい、オーレリアンさん」
返事は期待せず目を閉じると、小さな声が耳に届いた。
「………おやすみ」