EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
12


†††




「え~!もう帰るのかい!?」

仕事から帰って来て早々、白魔を構おうと飛んできたランベルトはショックのあまり口をあんぐり開けた。

「うん。あまり遊べなかったけど、それなりに有意義な旅行だったよ。誘ってくれて少しは感謝してる」

「お~!それはつまりあれだね?リトル・バードと一緒に新天地へ飛び立ったということだねOK?」

「…君のたとえって理解するの億劫。新天地ってどこさ」

意味がわからないランベルトのセリフはさておき、白魔は用件を伝える。

「明日帰国するから。よろしく」

「ハッ!なら、今日が夜這いする最後のチャンス…!?いや待て、冷静になるんだ。機内でもまだ…」

「ふざけるな」


白魔が急に帰国すると言い出したのには訳がある。

静理が持って来た情報によると、白魔が休んでいる間、代わりに授業を受け持つことになった講師の教え方が悪くて生徒達からクレームがきているとのこと。

なるべく早く白魔に戻って来て欲しいと学校の方からクラヴィエ家に電話まで掛かってきたらしい。


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