EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
会計を済ませて氷河のもとへ戻った時、なぜか白魔がいて小鳥は目を丸くした。
「白魔さん!?なんでここに…!」
「偶然だね、僕のプリマドンナ。いや、必然なのかな?僕達は互いに引かれ合っているんだよ。運命という名の引力によってさ」
「付き合ってられないな。帰るぞ月那」
月那の手を取ってスタスタ歩き出す氷河。
「あ、待って下さい!付き合ってくれたお礼を何か…!」
小鳥が焦って引き留めようとすると月那が無邪気に微笑んだ。
「そんなのいいよ。友達でしょ?」
「だそうだ。礼をしたいと思うならこれ以上、俺と月那の時間を奪わないでくれ。じゃあな」
「またね!小鳥ちゃん」
バイバイ、と手を振る月那に手を振り返しながら小鳥はくすぐったい気持ちになる。
(友達って言ってくれた…)
嬉しい。
(もともと人間だからかな?月那ちゃんと二人でいても全然怖くなかった)
闇人なのに、捕食される不安や恐怖など微塵も感じなかった。
これからも友達として仲良くお付き合いできるかもしれない。
「なんだか嬉しそうだね。良い下着でも見つかった?」
「い、いえ!そういう訳では…!」
「そう?フフ、今日も僕の部屋においでね」
「は、はい…」
ドキドキしつつ頷く。
さて、どちらの下着を着けて行こうか。