EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「これ…ブレスレット?」
「アンクレットだよ。足用の装飾品」
綺麗なラベンダー色の石とクリスタルの薔薇が足首を飾る。
「わあ…綺麗」
薄明かりの中でも、それがとても上品な足飾りだとわかった。
「指輪の代わり。毎日つけて欲しいな」
「はい…!ありがとうございますっ」
「ちなみに、右足には絶対つけちゃダメだよ」
「え、なんでですか?」
「浮気相手募集中って意味になるからね。君の場合」
「ええっ!?」
意味があるだなんて思ってもいなかった小鳥は大袈裟過ぎるくらいに驚いた。
「じゃあ…その…左足にはどんな意味があるんですか?」
「結婚していると、夫がいますって意味になる」
サラッと言いながら白魔は小鳥の頬を撫でる。
「アンクレットは独占したい相手に贈るんだよ。僕のものだって周りにわからせるためにね」
愛おしげな眼差しで見つめられ、小鳥の心は歓喜に震えた。
「さて、僕のプリマドンナに質問。君は僕を独占したい?」
問いの後、小鳥の目の前にスッと出されたのは、彼女とお揃いのアンクレット。
「したいなら僕にこれ、つけて」