EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「ところで、式はどうしたんだい?教会へは行ったの?」
何気なく尋ねてきた静理に白魔はドヤ顔を返した。
「もちろん行ったさ。鮮血の誓いをしにね」
目を見開きピクリと反応する静理とフェオドール。
それとは対照的にルカ、カロン、オーレリアンは首を傾げた。
「鮮血の誓い?なにそれ」
ルカが兄達に問い掛ける。
「聞いたことあるけど、詳細が謎。兄様知ってるの?」
反応したフェオドールの顔をうかがうオーレリアン。
フェオドールは顔を青くして「ああ」と頷いたが、何も語らなかった。
「静理ー。鮮血の誓いって何?」
フェオドールが黙ってしまったのでカロンが次男を見る。
しかし静理も複雑な表情をしてからこう言った。
「知らないなら知らないで良いんじゃないかな。俺は教えないよ。答えを得たいなら自分で調べてね」
「えー。静理のけーち」
「ケチで結構」