EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
それから小鳥は深呼吸しながら音楽室へと向かった。
この前は一方的な会話になってしまったので、今度はちゃんと白魔の言葉にも耳を傾けようと心に決める。
それがたとえ受け入れ難い言葉でも。
(うう…決心したはず…。はずなのに…!)
うろうろ。
うろうろ。
音楽室の扉を開けることができずに廊下を行ったり来たり。
まさに三日前、小鳥の部屋へ謝りに来た白魔と同じ状況だ。
(入りたいけど……まずなんて声を掛ければ…)
「おお!リトル・バード!」
「ぴゃあ!!?」
いきなり背後から呼ばれ、小鳥は猫のように飛び上がった。
「ん?すまないね。平気かな?ほら、食べないよ~。戻っておいで~」
ビックリした衝動でランベルトからかなり距離をとってしまった小鳥。
恐る恐る近づいて再び音楽室の扉の前へ。
「ランランさん、どうしてここに?」
「ワタシ?ワタシはまたホワイト・デビルにトライしようと思って」
「トライ…?」
「昨日このドアを開けたらビュンビュンとナイフが飛んできてね。過激な愛情表現で追い返されてしまったのさ。全くもうもう!」