EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
「失恋……したんでしょうか…?」
まさか白魔には忘れられない恋人でもいるのだろうか。
「さてねぇ~。したのかも知れないね~」
「た、たまたまその曲が気に入ってたとかじゃないんですか?」
「それはないよ!だってこう言ってたもん!」
――なぜこれに変えたんだい?
――この曲が今の僕に、一番似合いだからさ
「カッコ良く言ってくれちゃってもうもう!!惚れた!けどホワイト・デビルのスピリットが心配で昼も寝られない。くすん」
似合いならば、歌にこめられた思いと白魔の心境が一致しているということ。
失恋は確定か。
小鳥はキュッと唇を結んだ。
「ちなみにそれを歌うホワイト・デビルを見てワタシはついうっかり早とちりをしてしまってね。男性に対して恋しいです!って歌い上げる曲だからてっきりホワイト・デビルはそっち系なのかと…」
言い終わる前にランベルトのお喋りが止まる。
彼は音楽室の扉を見遣り耳を澄ました。
「おやおや?聞こえるね」
「え?何がですか?」
「ピアノの音だよ。ホワイト・デビルが弾いてるんだね、絶対」