EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
それから様々な国の地下都市を巡って公演を行ったランベルト。
白魔との約束を果たしに彼が再び日本へ訪れたのは数年後だった。
「けれどね。次に会った時、ホワイト・デビルは変わっていたんだよ」
――ねえ、ランベルト。この曲を教えてよ
――ん?これはキミが前に言っていた曲と違うぞ?練習したいのは白鳥の歌だったろう?
――……良いんだよ。これで…
「……何の曲だったんですか?」
「“Gretchen am Spinnrade”糸を紡ぐグレートヒェンさ。これがね~、またスッゴイどんぐらなんだよ!」
「どんぐら?」
「どん底なまでに暗い曲ってこ・と。出だしからして、心がズドーン!絶望しか見えませーん!てな感じの歌詞でね。恋仲だったのに捨てられたと思ってるガールが恋しい人を思って歌う切ない一曲なのさ」
ランベルトはちょっと休んでホォと息を吐いた。
「いきなりそんな曲を教えろーとか言うからビックリしたよ。ピュアエンジェル・ハクマがまさかの失恋ソング!」