EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】
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担がれたまま小鳥が連れて来られた場所はカロンの部屋だった。
入ってすぐ床に下ろしてくれるのかと思いきや「ペット専用監禁部屋」のさらに奥にある「特別なペット専用部屋」へと直行される。
「カロンさん、どうしてここに…?」
薄いピンクと白で統一された相変わらず可愛らしい内装のそこをキョロキョロ見回しながら問いかけてみると…。
「今日からここがあんたの部屋な」
「へ…?」
「この部屋で俺がたっぷり可愛がってやる」
愛玩動物を愛でるように小鳥の頭を撫でるカロン。
「あ、あの…私には私の部屋が…」
「だから、今日から小動物の部屋はここ。引っ越せ」
「引っ越し…!?」
「荷物が気になるなら俺が取りに行くけど、基本この部屋には何でもあるぜ?ああ、勝手にここから出るなよ?俺の許可なく廊下へ出たら鎖に繋ぐから。そのつもりで」