背中合わせの恋
「よく親に反対されなかったな」
「親は私に興味ないから。何しようが、結城家との縁談を破棄しない限り文句言われないのよ」
事実、合格した今も何も言われない
どうとでも出来ると思ってるんでしょうね
「医者になりたいのか?」
「そりゃなれるものならなりたいわよ」
けど、なれない
そう分かっているのに医学部を選択したのはただ往生際の悪さが出ただけ
「結城夏哉は?」
「経済学部。それ以外NGが出た」
「そっか・・・」
次男とはいえ将来会社の中枢となることは約束されているものね
「学部が違うからいつも一緒にいれるわけじゃない。けど、何かあったら言ってくれ
女の嫉妬は何しでかすか分からないからな」
「そうね」
「本当に分かってんのか?」
「分かってるよ。私もそこまでバカじゃないし、お人好しじゃないのよ。やられっぱなしは性に合わないから」
マンガの主人公みたいな自己犠牲精神なんてこれっぽっちも持ち合わせていない