すでに恋は始まっていた
「……泉。泉のお父さん…かっこいいね」


(めちゃくちゃイケメンだったもん!)


「は⁉︎そんなことないでしょ!…あ!なに?もしかして日菜はあんなのが好みなの?」


泉が横目でニヤニヤしながら聞いてきた。


「な!そんなことないよ!」


その時体育館の窓から見えるお花の色がピンクから紫に変わった。


「きゃ!え…うそ…」


「なに?どうかしたの?」


「だって…お花が…」


私が外を指さすとお花の色は元のピンクに戻ってしまった。


「花?」

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