強引上司の恋の手ほどき


そしてバタバタと準備をした監査も終わり、経理課メンバーは私を始め安堵の溜息をついていた。

正直指摘のあった部分の改善案など、今後の課題もあるのだがやりきった感が部署に流れている。

解放感が訪れても、すぐに四半期決算があるのでそこまでのんびりできないけれど、部署のみんなでお疲れ様会をすることになったのだが……。

「どうして、こんな大人数になったの?」

美月さんがビール片手に不機嫌な顔をしていた。

場所はいつもの経理課御用達の居酒屋だった。しかし今回は、何故か総務課のメンバーも合流して、いつもの倍以上の人数でのお疲れ様会となっていたのだ。

「どうして……私に言われても」

課長の周りに群がる女子社員に目をやってため息をついた。

たしかに、経理課がバタバタとしている間、同じフロアにある総務課にも迷惑をかけたことは否めない。

だからといって、今までこんな形で監査終わりの経理課の飲み会に総務課が合流したことなどなかったのだ。
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