強引上司の恋の手ほどき
*
みんな酔いが回り始めてそろそろお開きの時間が迫っていた。
私は課長からの軍資金と、みんなから集めたお金をもって先に会計を済ませた。そして席に戻るまえにトイレへと向かう。
打ち上げも終わったし、次は年末かぁ……。また忙しくなるなぁ。
そんなことを考えながらトイレから出ると、さっきまでずっと課長の隣に座っていた大西さんが立っていた。
「……お疲れ様です」
無視するのも変だと思い、声をかけると彼女がニコッと笑顔になった。しかしそこに不穏なものを感じ、私は身構えた。
「菅原さん、ごめんなさいね。いつものあなたのポジション奪っちゃって」
「いえ」
会釈して通り過ぎようとする私の腕を彼女が掴んだ。
驚いて顔を見ると先ほどの笑顔が醜悪に歪む。
「やせ我慢しちゃって。ずっとこっち見てたの知ってるのよ。私と課長がどうなったか知りたい?」
あの日の告白の結果のことを言っているとすぐに分かった。知りたいけれど……知ったところでどうしていいか、まったくわからない。
みんな酔いが回り始めてそろそろお開きの時間が迫っていた。
私は課長からの軍資金と、みんなから集めたお金をもって先に会計を済ませた。そして席に戻るまえにトイレへと向かう。
打ち上げも終わったし、次は年末かぁ……。また忙しくなるなぁ。
そんなことを考えながらトイレから出ると、さっきまでずっと課長の隣に座っていた大西さんが立っていた。
「……お疲れ様です」
無視するのも変だと思い、声をかけると彼女がニコッと笑顔になった。しかしそこに不穏なものを感じ、私は身構えた。
「菅原さん、ごめんなさいね。いつものあなたのポジション奪っちゃって」
「いえ」
会釈して通り過ぎようとする私の腕を彼女が掴んだ。
驚いて顔を見ると先ほどの笑顔が醜悪に歪む。
「やせ我慢しちゃって。ずっとこっち見てたの知ってるのよ。私と課長がどうなったか知りたい?」
あの日の告白の結果のことを言っているとすぐに分かった。知りたいけれど……知ったところでどうしていいか、まったくわからない。