強引上司の恋の手ほどき
パソコンの画面にパスワードを入力するが、二度もタイプミスして弾かれた。

“ポーン”というその音を聞いて、美月さんがコソコソと話しかけてきた。

「仕事できないほど昨日の夜の課長、激しかったの?」

「ち、違いますよ。なんでもないです」

その場はなんとかごまかして、仕事にとりかかった。



バタバタと忙しくしているときはいいのだけれど、ふと空いた時間にあの時のことを思い出してしまう。

あれから郡司さんとは、仕事上の会話はするけれど、それ以外では彼のことを避けていた。そんな私の態度を見て、彼自身も私を無理に呼び止めるようなことはしなかった。

このままどんどん時間だけが過ぎていくのかな。

一週間ほどたったとき私はどうしていいかわかずに、美月さんに助けを求めた。
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