強引上司の恋の手ほどき
「その“膿”の一つがお前だ。日芝の営業部長にJETの情報をずいぶん前から流してたよな? それと大阪時代に経理課の女子社員をたぶらかして経費の着服もやったてただろ? 悪いけど全部炙りだしたから、逃げられないと思うよ。ほら、お迎えだ」

郡司さんの視線の先、中村くんの後ろには総務部長と、常務が立っていた。

「嘘だろ……そんなこと。俺……一体どうなるんだ?」

「さぁ? 自分がやったことの落とし前くらいキチンとつけろよ。あ、そうだ。社長の娘と付き合えるなんて夢みたいなこと言ってたけど、無理だぞ。俺の妹だからな。行くぞ千波。話がある」

その場に崩れ落ちた中村くんに、総務部長が近寄って肩を叩いていた。
< 203 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop