強引上司の恋の手ほどき
郡司さんの運転する車はそこから十五分ほど走ると、マンションの地下駐車場へと入っていった。
私の住んでいるマンションとは違って、地下の駐車場に並んでいる車を見るだけでここが高級マンションだということがわかった。
車から降りて、エレベーターに乗り込むと彼が十五階のボタンを押した。
「なんだかちょっと緊張します」
「どうして?」
「彼氏の部屋に初めて入るんだから、緊張しますよ」
彼の部屋には誰でも入れるわけじゃない。より一層彼を知ることができる第一歩のような気がして嬉しいし、少し緊張する。
「見られてヤバイもんは隠したつもりだけど、見つけたら見てみないふりして」
−−それってもしかして。
不安そうな顔をした私に気が付いたのか、笑いながら私の考えを否定した。
「女を部屋に入れるのは、美優以外は初めてだから安心しろ。俺が言ってるのは男の下半身事情——」
「わー! もういいです。わかりました。わかりましたから」
慌てる私を郡司さんは肩を揺らして笑っていた。