動き出した、君の夏

部活帰り

「ぅあー…あっちィー」

部室で着替えていると、ネクタイを締めながら瑞希が呟いた

「何で春なのにこんなあちィんだよ!!!!」

机をバンバン叩きながら瑞希が喚き始めた

「うるっせーな喚くな瑞希センパイ!!」

部室の外からさっきの高田君の声が聞こえた

「ぅおわぁ!!!!ババババカ野郎、覗いてんじゃねぇよ!!」
「だーれが瑞希センパイの着替えなんか覗くかよ。どーせ覗くんなら千夏センパイがいい」
「…千夏居るけど?」
「マジっスか!!何でそれを早く言わねぇ!!お邪魔します!!」

「去れ!!!!」

瑞希がドアの向こう側に叫んだ
そんなに叫んだら近所迷惑…

「…ンだよー。マジで入るワケ無ぇだろーがよー。瑞希センパイの男前ー」
「誰が男前だ!!!!」
「あーうるせー。んじゃあ千夏センパイさよーならーっ♪」
『あ、うんバイバイ…』
「あたしは!?」
「…あ、瑞希センパイもサヨナラ」

その一言を聞くと、高田君の足音と鼻歌はどんどん遠くなっていった

「何だアイツ!!!!マジ後輩としてなってねぇ!!!!」
『でも速いし』
「そーゆー!!…問題だけど…」

高田 上総(高校1年)
【身長:168cm
 体重:57kg
 部活:陸上部短距離
 種目:110mハードル
 other:中学時代、110mハードルで全国1位】

『でもさ、瑞希って何だかんだ言って上総(カズサ)君と一緒に居るよね』
「…何か憎めない」
『あー分かるー。可愛いよね上総君』
「可愛いかぁ!?」



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