新選組と最強子供剣士
以前、芹沢さんのことを調べている時に見つけた。


本当は芹沢さんのことを探るために来てたんだけど、お団子が旨すぎて夢中になっちゃったんだよね。


ちゃんとお仕事したよ?


だからここのお姉さんと仲良くなったんだし。


「もう口が上手いのね。はい、お団子一本オマケね」


「わーい、ありがとう!」


よっしゃ!今日は5本も食べれる!


「お前ら、さっさと逃げんじゃねぇよ」


そう言いながら、佐ノさんがやっとお姉さん達から解放されて戻ってきた。


「やっと帰ってきたねぇ」


「剣壱、お前、俺が姉さん達に囲まれる直前で逃げたよな?」


「ん?なんのこと?」


「入れ替わるように甘味屋に新八と平助を引っ張ったじゃねぇか」


「だってぇ、佐ノさん、お姉さんに声かけられてたんだもん。邪魔したら悪いかなぁって」


ニッコリ笑って言うと、佐ノさんがお団子を注文する。


そのお姉さんも顔を赤くしていた。


本当にモテるんだなぁ。


ふっ、イケメンは男の敵だぜ。


「ここ、佐ノさんもちね!」


「はぁ!?」


「だって、佐ノさんを待つためにお団子食べてたんだもん。ね、平にぃ」


「剣壱の言うとおりだぜ。佐ノさん」


「し、新八‥‥‥」


「佐ノ、ありがとよ!」


新八さんが佐ノさんに輝かしい笑顔を向ける。


その反対に、佐ノさんはズーンと落ちこんだ。
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