新選組と最強子供剣士
さ~て、近藤さんのや言うとおりそろそろ寝るか。


「うん、じゃあ、僕もう寝るね」


僕はニッコリと笑う。


土方さん達はここに残るみたいだ。


道場を出るとき、チラリと立の方を見た。


立が僕に向かって笑ったのを確認して、僕は道場を出る。


ザァーーーーーザァーーーーー


外に出ると、激しい雨が降っていた。


目を細める。


「‥‥‥‥ハハッ」


思わず笑いがこぼれた。


優れた剣客?


この僕が?


あんな顔で、あんな嬉しそうな声で‥‥‥


「初めて、言われた」


褒められたらことがないことはない。


けど、あんなに嬉しそうな顔をしていたのは近藤さんくらいだ。


‥‥‥‥馬鹿馬鹿しい。


僕は何を喜んでいるんだ。


頭を振り、頭の中からその思いを消し去る。


大丈夫、大丈夫だ。


もうすぐ、こんな気持ちがわからなくなる。


『お前は壊れたピエロみたいだな』


「うるさい!!」


不意に思い出したあいつの言葉。


反射的に叫び、僕の声は虚しく消える。


雨が降っててよかった‥‥‥‥


1つ溜め息をつき、平にぃの部屋に戻る。


「にゃ~」


「叶」
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