新選組と最強子供剣士
襖を開けると、叶が足元にすり寄ってくる。


叶を人撫でして僕は押し入れに向かった。


布団を2つ敷いて、僕はその1つに寝転がる。


「にゃ~」


叶が僕の顔の横に来て、丸まった。


叶を見ていると穏やかな気持ちになる。


これがアニマルセラピーってやつなのかな~?


僕はクゥちゃんを抱きしめた。


最近は、クゥちゃんを抱きしめて寝る。


このぬいぐるみを抱きしめて眠っていると、なぜかよく眠れた。


だんだんと意識が朦朧としてくる。


そして僕は叶と共に眠った。





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ザァーーーーーザァーーーーー


雨の音で僕は自然と目を覚ました。


隣には、ぐっすりと眠る平にぃ。


時間はわからないが、まだ夜で真っ暗。


さて、そろそろ始めようか。


「にゃ~」


僕が起きたことで叶も起きる。


だけど、今は眠ってもらわなければ。


叶の背を撫でてやると、叶はまた眠る。


服装を正し、小太刀をさす。


「‥‥‥‥‥ぁ」


部屋を見渡すと、佐ノさんに買ってきてもらったお団子が目に入った。


小腹空いたら食うか。


お団子を懐に入れ、静かに部屋を出た。


廊下を歩いて僕は違う部屋に向かう。


部屋の襖を開けると、準備の完了した立が立っていた。


「ティユル、行くぞ」


「Yes」


そう言うと、立は傘をさして屯所から出る。


僕は雨にあたりながら、地を駆け出す。


なるべく建物の屋根に入るように、雨にあたらない道を行く。


なるべく音をたてないように、静かに。



そうして僕は目的地へ駆けた。










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