新選組と最強子供剣士
「声を出したたら殺しますよ」


「な、なんで、なんで‥‥‥」


娘さんはパニックに陥っている。


ガタガタと震え、私の声は届いてないだろう。


ドタドタドタ!!


荒い足音。


足音の方を見ると、唖然とこっちを見る女性がいた。


女はすぐに我にかえり、娘さんを庇うように抱きしめた。


「あんた、一体!?」


「あなた達、最近、新選組にいる子供のこと調べてたでしょう?」


「!?」


「相手が悪かったね」


ニッコリと笑い、刀を構える。


すると女は、私に向かって短剣を突きつけてきた。


この間合いじゃあ、刀の方が圧倒的に早いとわかっておいででしょうに。


ふ~ん‥‥‥‥


「そんなに娘さんを助けたいですか?」


「当たり前だよ!この子は私達の宝なんだ!」


「そうですか。では‥‥‥」


せめて一緒に殺してあげましょう。


刀を振り上げ、2人に向かって振り下ろす。


耳聞こえの悪い音と、気持ちの悪い感触。


それと共に、2人の命は無くなった。


「任務完了」


刀の血をはらい、鞘えとしまう。


子は、親にとって宝、か。


傘と提灯を手に取り、建物を出た。


さて、屯所に戻りましょうか。
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