新選組と最強子供剣士
新選組幹部のお手並み拝見といこうか。


そのまま何も話さず、自然と試合場所に立つ。


斎藤さんが構えたのを見て、僕も構えた。


『どこからでもかかってこい』そういわんばかりの雰囲気を放つ斎藤さん。


‥‥‥‥ヤバい、隙がない。


構えてきには、斎藤さんは居合いをしようとしているのだろう。


斎藤さんの間合いに入ったら‥‥‥斬られる。


ダッ


それを承知で僕は斎藤さんに向かっていった。


ヒュン


そんな音が聞こえたかと思うと、僕は既に吹っ飛んでいた。


「っ、」


予想以上に速くて重い。


とっさに木刀でガードしたけど、踏ん張りがきかなくて吹っ飛んでしまった。


うん、真剣だったら死んでたかも。


斎藤さんは僕に休みの時間を与えず、間合いを詰めて攻めてくる。


バシ、ヒュン、パシ


僕は攻めずに流すか避けるかをする。


‥‥‥う~ん、剣が速すぎてこっちから攻められない。


こりゃ本気でやらないとヤバいかな~


「よっ!」


一旦距離を置くため、斎藤さんの剣を防いで七郎の時と同じように蹴った。


だけどそれは難なくと避けられる。


くっそ、斎藤さん僕のやること見抜いてる。


まぁ距離はあいたしいっか。


‥‥‥‥よし、久しぶりに本気だすか。


実は最近、いい相手がいなくてつまらなかったんだよね~


「おい!なにしてんだ!」


当然道場に響いた低い声。


その声を聞いた途端、僕は笑みを浮かべた。





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