新選組と最強子供剣士
え、本当どうすればいい?


このおじさん殴っていいのか?


グラッ


「ッ‥‥‥」


殴られた場所が悪かったのか、視界が揺れる。


いっそ倒れてしまいたいが、その場に座りこむことで止まる。


「剣壱君!?」「剣壱!」


足音が聞こえる方を見ると、土方さんと井上さんが駆けつけてくれた。


井上さんが僕を抱えてくれて、土方さんは僕と男の間に立つ。


「芹沢さん!あんた何やってんだよ!?」


「土方、なぜ新選組に子供がいるのだ。すぐに追い出せ。新選組の威厳が減るではないか」


あの人、芹沢っていうのか。


「剣壱君、大丈夫かい?」


「なんとか‥‥‥」


流れる血を井上さんが手拭いで拭き取ってくれた。


「あんたにも新選組で子供を預かるって伝えたはずだろ!?」


「わしは賛成しとらんわ!」


声を荒げて言い合う芹沢さんと土方さん。


ん?芹沢ってどこかで聞いたような?


あ、ヤバ、意識が‥‥‥‥


「剣壱君!?」


「い、のう、さ、」


井上さんの声を最後に、僕は意識を失った。





*********************





源さんの焦った声につられて剣壱を見ると、剣壱は源さんの腕の中で眠っていた。


「源さん、とりあえず剣壱を医療班に見せてや
ってくれ」


「ああ」


源さんがいなくなると、俺はまた芹沢さんと向き直った。
< 75 / 416 >

この作品をシェア

pagetop