新選組と最強子供剣士
「もう一度聞く。何やってんだ?」


「新選組に不要な者が入り込んでいたから追い出そうとしただけだ」


「だとしても、子供に手をあげるたぁどういうことだ?」


「子供だから手をあげてはならないのか?」


「あんたなぁ!!」


この人とは昔から合わない。


芹沢 鴨は新選組の二人目の局長。


だが、その自由すぎる性格などから他の隊士からもあまりいい印象は持っていない。


「威厳以前に信用がなきゃ意味ねぇだろうが!
そこもちゃんと考えてくれ!」


「土方、子供相手に何をそんなに苛立っておるのだ?」


「あいつは近藤さんが置くと言ったんだ。それに、あいつは役に立っている」


「ほぉ?飯でも上手くなったか?」


「あいつが来てから隊士共の体調管理ができるようになったんだ。疑うんだったら医療班にでも聞くんだな」


これはここ数日で医療班に聞いた話だ。


屯所が清潔になったことと、整った食事から出来たものだと言っていた。


「それにあいつには使い道がある。口は出さないでほしい」


「使い道だと?あんな子供がか?」


「そうだ」


あいつの剣の腕は確かだ。


それに剣壱の話が本当なら、新選組にとって大きな戦力となる。


剣壱の剣は俺がこの目で見ているから間違いないだろう。


「それより何の用事で来たんだ」


「ふん、今日は飲みに行くぞと近藤に伝えておけ。わかったな」


「はぁ?」


「貴様らに拒否権はない」


「‥‥‥‥チッ、わかったよ」


俺がそう言うと満足そうな顔をして芹沢は帰って行った。





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