琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・サイラス様」
「はい」

「私、リューイ様の考えている事がわかりません。どうして私が好きになるまで待ってくれるのでしょうか。好きになるかどうかもわからないのに、なぜ・・・?」

サイラス様に聞く事ではないとわかっているのに、聞かずにはいられませんでした。
もう自分だけで考えるのは、苦しくて限界だったのです。

「なぜ、・・・ですか。そうですね、きっと共に愛を囁き愛のある生活を、国王の身分でも持ちたいと思っているからでしょう。実は現国王夫妻は親が決めた政略結婚で、表向きでは仲の良い夫婦を演じていますが、裏は一言も会話を交わさない、目も合わさない夫婦である、と殿下から聞いています。きっと、殿下はそのような夫婦になりたくないと思っているのでしょう」

「それはつまり、仮面夫婦という事ですか?」

「そういう事になりますね。殿下は今まで家族揃っての団欒をしたことがありません。いつも一人静かにお食事をなさっていました。・・・ただ栄養を補うだけの毎日。そんな時に、フィオナ様が現れた。幸せそうに食事をするフィオナ様は、きっと殿下の目にはより輝いて見えたのでしょうね。でも、自分の想いだけで結婚しては、結果現国王と同じになってしまう。ですから、フィオナ様が殿下を想うまで待っているのだろう、と、私は思います」

・・・知らなかった。
リューイ様は小さい頃から、寂しい思いをされていたのね。
だから、私が料理を頬張っている時に満面の笑みで私を見ていたんだわ。

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