琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「王太子殿下がフィオナ様とお会いしたいと申しております。城へ連れてくる様にとの命令です」
「王太子殿下様が・・・?ど・・・どうして・・・」
「それは後程お話致しましょう。・・・まずは私達と一緒に城へ」
そう言うと、サイラス様は左手を私の前に差し出しました。
私は困惑した表情を浮かべながら、思わずライズさんを見ます。
「フィオナ、行ってきな。王太子殿下の命令なら断る事は出来ないよ」
「でも・・・」
「店の心配はしなくていい。・・・元々アンタはここで働くような身分の人間じゃないんだから」
少し切なそうな表情を浮かべると、私の背中を軽く押しました。
私は恐る恐る、差し伸べられたサイラス様の手の上に自分の右手を軽く乗せます。