琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!


城に到着し、サイラス様に王太子殿下様の執務室まで案内されます。

真っ直ぐ続く廊下を歩いた先に、その執務室はありました。
扉は美しい彫刻を施され、その部屋がこの城の中でも重要な部屋であることは、見ただけでも分かります。




「王太子殿下、グラフォート伯爵令嬢様がお着きになれました」

扉の前でサイラス様が声を掛け、そしてドアノブに手を掛けました。
その時、サイラス様は小さな声で私に話します。


「部屋に王太子殿下がいらっしゃいます。お1人でお進み下さい」

「え?は・・・はい」
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