帰り道
ガラッという音と共に拓哉の足音が聞こえる。背を向けてソファーに座っていたあたしの隣に座るとあたしを見るなり笑う拓哉。
「相変わらずだな、お前は」
そう言うとあの頃のような笑顔を見せた。
あたしが拓哉の行動に何かを懐かしく思ったり同じだなと思ったのと一緒で
あたしも何かあの頃から同じ行動をしていたのかもしれない。
そのぐらいあたしたち昔はあんなに一緒にいたんだね。わずかな癖を気付けるぐらい近くにいたんだね。
拓哉が最後に来たのは中3の夏だったかな?
隣を見ると目線が重なってあの頃とは違って男らしくなった拓哉の顔や随分伸びた身長のせいか拓哉をとても大きく感じた。
「何だよ?」
「んー、改めて見ると大きいなと思って」
「なんだそりゃ。そこは男前過ぎて見とれたとでも言えよ。」
「ぶっ。バーカ。あたしは拓哉なんかタイプじゃないもん」
「そりゃ俺もだな」
まぁ 確かにあの高島さんの彼氏だもんな。あたしと高島さんじゃタイプが違いすぎるし。
「はぁ‥やっぱ男って高島さんみたいな可愛らしい子が好きなんだね」
ため息をつきながらあたしがそう言うとさっきまで意地悪そうに笑っていた拓哉の表情が曇った。
拓哉は昔から顔に出やすいタイプで昔から一緒にいるから表情の変化ぐらいすぐに気付いてしまった。