覇狼
春「綺麗だ……」
そんな言葉、初めて言われた。
この目の傷を見て、怖がって、気味悪がって、離れてく人はたくさんいた。
この傷を見て、近づいてくる人なんていなかった。
また、涙が頬を伝う。
春「泣くなよ………」
そう言って私を見る春樹は、困ったような情けない顔してた。
『私は、醜いよ。……汚いよ。』
春「汚くなんかねぇよ」
まっすぐに私を見る目が、何もかも見透かしていそうだった。
紅に聞いて、知ってるのかもしれない。
小学校の頃の話。
それを聞いてもなぜ、そんなことが言えるの………?
春「お前が汚えなら、俺はもっと汚ぇ………」
どういうこと?
春「俺も遊んでたし……キレイとは言えねぇな……」
イケメンだもんね………
春「言っとくが無理矢理じゃねぇからな」
そう言って口をとがらせてる姿が可愛く思えた。
