恋する時間を私に下さい
『良かった……』
それを言うのが、精一杯だった。
『好きです』も『ありがとう』も、何も言えなかったけど……
『後悔はありません…。こうして…いい夢も見せてもらえたから……』
寝起きの顔で仕事へ来る礼生さんを見るのが、一番好きだった。
無防備で飾らなくて、彼らしくて…。
『きゅぅぅん…』と鳴る音を聞きながら、ドキドキと胸を弾ませて仕事ができたあの時間……
私の『恋する時間』だったーーー
その時間に浸れたことが……何より一番嬉しかったーーーー
(できればもう一度…あの時間に戻りたかったけど……)
『……いいのかい?』
気まずそうに聞く声の主に微笑んだ。
この人に迎えに来てもらえるとは、思ってもいなかった。
『…いいです…私はもう……精一杯のことをしたから……』
望みの全ては叶わなかったけど、悔いは残ってない。
全力で礼生さんを助けた。
それだけで……十分………
『…じゃあ行こうか…』
伸ばされた手を躊躇しながら掴まえた。
同じ手の感触にホッとして、その後ろ姿を追った。
一人じゃないんだ……と、改めて意識した。
光の中に向かって、進み始めたーーーーー
それを言うのが、精一杯だった。
『好きです』も『ありがとう』も、何も言えなかったけど……
『後悔はありません…。こうして…いい夢も見せてもらえたから……』
寝起きの顔で仕事へ来る礼生さんを見るのが、一番好きだった。
無防備で飾らなくて、彼らしくて…。
『きゅぅぅん…』と鳴る音を聞きながら、ドキドキと胸を弾ませて仕事ができたあの時間……
私の『恋する時間』だったーーー
その時間に浸れたことが……何より一番嬉しかったーーーー
(できればもう一度…あの時間に戻りたかったけど……)
『……いいのかい?』
気まずそうに聞く声の主に微笑んだ。
この人に迎えに来てもらえるとは、思ってもいなかった。
『…いいです…私はもう……精一杯のことをしたから……』
望みの全ては叶わなかったけど、悔いは残ってない。
全力で礼生さんを助けた。
それだけで……十分………
『…じゃあ行こうか…』
伸ばされた手を躊躇しながら掴まえた。
同じ手の感触にホッとして、その後ろ姿を追った。
一人じゃないんだ……と、改めて意識した。
光の中に向かって、進み始めたーーーーー