無口な彼の、ヒミツと本心
その日は雨だった。
ただでさえ湿気で蒸し蒸しするのに、窓を開けているせいか湿度が上がって制服がじっとりして気持ちが悪い
芹沢くんの襟足が、少しだけ右にカールしていて、「すっごい、新記録」と、ここ最近で一番長く伸びた髪を芯をあててチェックしていたその時。
芹沢くんが突然、しゃがみこんだ
「……」
かがんだ芹沢の視線と、シャーペンの芯を4センチほど出して手にしていた私の視線が
確かに、絡み合った。
ま、マズイ。