メシトモ!
「食べますか」

「食べましょう」

 乾杯する理由はとくにないけれど、なんとなく乾杯をしてビールを飲んだ。

「うま」と言った佐々木さんは、すごく嬉しそうだった。

「暑くなってくるとビールがますます美味しくなりますよね」

「うん。ここ最近、仕事が立て込んでいて、お酒が全然飲めなかったんだ」

「だから、そんなに美味しそうにビール飲んでいるんですね」

「僕、そんな顔してた?」

「してました」

 少し恥ずかしそうに口元を押さえて、焼き鳥を掴んだ。

「佐々木さん、焼き鳥さんって、平仮名で書く『やきとり』と漢字書く『焼き鳥』があるんですよ。違いって知っていますか?」

「そう言われてみれば、漢字と平仮名があるよね。違いなんてあるんだ。ここは平仮名の表記だね。なんだろう?」

 佐々木さんは焼き鳥を見つめながら、眉間に皺を寄せいている。

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