メシトモ!
「そっか。こんなとき、誘っちゃって悪かったかな」

「ううん。逆に誘ってくれて有難いよ。仕事終わってアパートに帰るとさ、なにも食べないで寝ちゃうこともあるから。それはさすがに体に悪いしね」

「寝るのも大事だけど、食べることも忘れないようにしないとね」

「うん」

 ビール専門の居酒屋でありながら、明日のことを考えてウーロン茶で美味しいつまみを食べている。

 佐々木さんも最初は遠慮して、ウーロン茶を頼もうとしていたけれど、私のことは気にしないでと言ったら、少し申し訳なさそうにビールを頼んだ。

「佐々木さん、犬、描いて」

 私は自分の鞄からメモ帳とボールペンを取り出して、テーブルに置いた。

 不思議そうな顔をしながら箸を置いて、ボールペンを持った。

「犬だよね」

「うん、犬」

 佐々木さんは数秒でかわいい犬のイラストを描いてくれた。
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