メシトモ!
「それにしても耳が小さすぎるよ。それからこれが体。ミニチュアダックスフンだから胴が長いんだよね。なんでお尻をつけて前足を上げた状態の絵にしたのかな?」

「その方が簡単だと思って」

「そうなんだ。で、この犬のイラストでなにかあったの?」

 佐々木さんのその質問に一部始終を説明した。

 仕事中に迷子のお子さんを見つけて、親御さんが見つかるまでの間、私が相手をしていた。

「お姉ちゃん、お絵かきしよう」

 その子は自分の鞄からお絵かき帳と色鉛筆を取り出し、私の膝に置いた。

「なんの絵を描こうか?」

「犬!」

「犬が好きなの?」

「うん、犬大好き」

「そっか。じゃあ、一緒に描こうか」

 それぞれがスケッチブックに犬の絵を描いた。

 そして私の絵を見た瞬間、その子にこう言われた。

「お姉ちゃん、これなに? おばけ?」と。
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