メシトモ!
「そうかな。じゃあ、今度はお題を出さないから、好きなものを描いて。僕が当てるから」
そんなことをしたら、また笑われるだろうなと思いながら、渾身の一枚を描いた。
「はい、どうぞ」
気合いを入れて、佐々木さんの前にメモ帳を差し出した。
「これは、ペンギンだ」
「お地蔵さん」
佐々木さんは横を向いて、手を口元へ持っていった。笑わないように、そっぽを向いているくせに、背中と肩が笑っていた。
「もう一回」
私はまたイラストを描いた。それを佐々木さんに見せると「カブトムシ」と言われた。正解はネズミだった。
なんだか悔しくて、何度も絵を描いて佐々木さんに見せた。結果はなに一つも当たらなかった。梨を描けば雪だるま。ウサギを描けばラッピングされプレゼント。猫は彼岸花、亀は紫陽花、指輪は輪投げ。
そんなイラストを何度も見せられた佐々木さんは、笑わないようにすることを諦めて、いつも通りに笑っていた。
「杉山さん、もうこれはこれである種の才能だよ。もう直さなくてもいいんじゃない」
そんなことをしたら、また笑われるだろうなと思いながら、渾身の一枚を描いた。
「はい、どうぞ」
気合いを入れて、佐々木さんの前にメモ帳を差し出した。
「これは、ペンギンだ」
「お地蔵さん」
佐々木さんは横を向いて、手を口元へ持っていった。笑わないように、そっぽを向いているくせに、背中と肩が笑っていた。
「もう一回」
私はまたイラストを描いた。それを佐々木さんに見せると「カブトムシ」と言われた。正解はネズミだった。
なんだか悔しくて、何度も絵を描いて佐々木さんに見せた。結果はなに一つも当たらなかった。梨を描けば雪だるま。ウサギを描けばラッピングされプレゼント。猫は彼岸花、亀は紫陽花、指輪は輪投げ。
そんなイラストを何度も見せられた佐々木さんは、笑わないようにすることを諦めて、いつも通りに笑っていた。
「杉山さん、もうこれはこれである種の才能だよ。もう直さなくてもいいんじゃない」