メシトモ!
「へえ、この時間でもう開店してるの?」

「うん、五時から営業だから」

「そうなんだ。じゃあ、そこに行きたい。その前に洗面所借りてもいいかな?」

「うん、キッチンの真向かいにあるから」

 洗面所に入り電気をつけた。鏡を見て絶叫するような顔になっていたら、どうしようかと思ったけれど、いつも通りの顔で安心した。

 髪と顔を軽く直して洗面所から出ると、ちょうど寝室から出てきた佐々木さんと目が合った。

 上だけ着替えていたみたいで、濃紺のワイシャツから黒いパーカーになっていた。

「もう、出かけられる?」

「うん」

 佐々木さんの後に続いて部屋を出た。

 マンションからスープ屋さんに行くまでの道は直線だった。ただ、朝日に向かって歩かなければならなくて、寝不足の私には相当きつかった。

 佐々木さんは何度か頭を振っていた。二日酔いはなくても、あれだけ飲んでいれば、この朝日の攻撃はきついに決まっている。

 あまりの辛さに私たちはずっと無言だった。

「太陽、危険だわ」
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