メシトモ!
 もし涼太が夜いなければ、寿司でも食べようかな。小さな贅沢もたまにはいいでしょ。

 仕事が終わり、久しぶりに二十時に家に着いた。この時間帯に帰宅できるって幸せ。

「ただいま」

「お帰り」

 どうやら家にいるのは涼太だけらしい。

「涼太、お父さんは残業?」

「そう。飯も外で食べてくるって」

「そっか。久しぶりにお父さんと食事できると思ったのに」

 鞄からお弁当箱を出して、涼太に恭しく渡す。

「大変おいしゅうございました」

「お粗末さまです」

 涼太は普通に受け取り、お弁当包みからお弁当箱を出した。

「悪い、これ洗濯物かごに入れておいて」

「うん」

 お弁当包みを受け取り洗面所に行った。ついでに化粧を落とした。自分の部屋で着替えて、またキッチンに戻った。
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