メシトモ!
「もしもし」

『あ、宏実。勝手に帰ることないだろ。隣にいないからびっくりしたよ』

「ごめん。よく寝てたから、起こすのも悪くて」

『今、家?』

「そう。着替えたらすぐに行かないと」

『そっか。休みの日とか決まったら、連絡して』

「わかった」

『うん、仕事頑張って』

「幸司さんも」

 電話を切り「キャー」と言いながら、ベッドの上に転がった。

 うわ、なにこの感じ。すっごく照れるのに嬉しいんですけど。なんだかだ言っても、幸せだなと思った。

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