メシトモ!
「昔から涼太君とは仲のいい姉弟だったんだね」

「まあ、そうですね。昔は生意気だったけれど、最近は小姑みたいに口うるさいです」

 赤と緑の駒がボードの上で混ざりあっていた。まるで天気予報の降水確率を表す図のように見えてきた。

「このゲームってこんなに地道なゲームだったかな?」

「多分、2人でやっているからですよ。これが3人だったら、もう少し面白いと思うんですけど」

 地道過ぎて勝ち負けの結果もでないまま、パスタが運ばれてきた。ゲームは箱の中に元通りにしまい、パスタに目を向けた。

「うわ、彩がきれい」

 私が頼んだトマトクリームパスタにはトマトの赤、ピーマンの緑、パプリカの黄色が彩りよく並べられている。さっきまでやっていたダイヤモンドゲームのような色合いだった。

 佐々木さんの方は鮮やかなグリーン色のパスタを囲うようにアスパラと細かく刻まれたトマトが乗っていた。

「佐々木さんのパスタも美味しそうですね」

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