メシトモ!
「涼太、いいことを教えてあげるね。私と佐々木さん、連絡先交換しているから。電話もメルアドも全部知っていますから」

「なんだ、つまんない」

「早く佐々木さんに電話しなさいよ」

 私はそのまま、お風呂場に行った。

 なんで私が涼太に煽られなくちゃならないのよ。

 服を脱いでいると、涼太の話声が微かに聞こえてきた。ちょっと気になって、扉を数センチ開けた。

「姉ちゃんですか…………とで……の…………ですよ」

 私がどうしたんだ。涼太、変なことを言ってないでしょうね。

 衣擦れの音も邪魔になり、中途半端な格好で動きを止めて聞き耳を立てる。

「そうなんですよ。ぷっ、あはは。そうそう、……のと……で……姉ちゃんもです」

 私がなに? もうなんで私の話題で盛り上がっているのよ。なにがそんなに面白いのよ。ああ、馬鹿みたい。別になんだっていいじゃない。お風呂入ろう。

 髪と体を洗って、湯船には浸からずにでた。

 佐々木さんとの電話はもう終わったらしく、涼太はリビング周りを軽く片づけていた。
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