男装騎士~それから~
「フラン、このままでいいの?」
「え・・・」
「エリサさん。国を出るんだって」
「え・・・?」
涙を拭い顔をあげた。
国を出る?
「隣の、ほらマリア姫の国にね、エリサさんの親戚がいるらしくて、その人を頼っていくって」
「そんな・・・」
「あの男たちね、借金取りだったんだって。病気のお母さんの治療代に大金が必要で、悪い人たちにお金を借りていたみたい」
ユキが教えてくれる真実に胸が痛む。
あの笑顔の裏で、そんな苦しみを抱えていたなんて。
なにも、気づいてあげられなかった。
「情けないや・・・。なにも気づけなくて、よく好きとか・・・」
はは、と乾いた笑いを浮かべる。