男装騎士~それから~
「レオも、知ってたよ」
「え・・・」
「前に言ってたの。フランはいい顔をするようになったって」
ユキが笑ってそう言った。
レオさま・・・。
「こんな結果になって、苦しいのはフランだけじゃない。レオだって同じだよ。レオには立場があって、そのことに、一番苦しんでるのはレオ。本当は、フランの事抱きしめて慰めてあげたいって思ってるのは、レオなんだから」
「ユキ・・・」
「苦しいよね。国を背負ってるって。レオだけの思いでは動けない。だからこそ、私がいて、グレンがいて、ノアがいて、フランがいる。レオができないことを私たちがするの」
レオさまが護りたいものを、僕は護りたかった。
僕の思いも、レオさまの思いなんだ。
「だから今、私がここにいる。レオが優しい言葉をかけられない代わりに、私がフランに優しくするから」
「・・・っ、ありがとう、ユキ。ごめん、ごめんっ・・・」
溢れるんだ。
今まで以上に。
レオさまが、大切だ。