男装騎士~それから~
訳が分からず、仕方なしに城に戻る。
その最中変装をとき、大広間の扉を開く。
その瞬間、目の前にひらひらと舞い降りる紙。
そして鳴り響くラッパの音。
なんだ、と目を凝らすとその先に笑顔のユキを見つけた。
「レオ!誕生日おめでとう!!!」
ユキが声を張り上げると、盛大な拍手が響く。
誕生日・・・だと?
ああ、そう言えばと思う。
今日は、そうか。
「俺の・・・」
「なに言ってるの、忘れてたの?おめでとう、レオ!」
「あ、ああ・・・」
前回の笑顔を俺に向けてくれるユキ。
お前は・・・。