男装騎士~それから~
「レオさま、おめでとうございます!」
グレンやノア、フランにカイ相同たるメンバーに迎えられる。
そして、テーブルに広げられたたくさんの料理。
真ん中には大きなホールのケーキが。
真ん中のプレートには“レオおたんじょうびおめでとう”と書かれている。
すっかり忘れていた誕生日。
ユキは覚えていて、俺のために用意してくれたんだな。
それなのに、なぜ他の男にうつつを抜かすのだ。
「お前は、誰にも渡さん」
ユキを抱きしめながらそう呟いた。
耐えられん思いが溢れだし、その想いは腕の力となってユキを抱きしめる。
「え、レオ?いた・・・、どうしたの?嬉しかった?へへっ」
俺の気持ちも知らないで呑気なユキが憎らしい。
だから、腕に力を込めさらに抱きしめてやる。
「いたたたっ、レオ!痛いって!それに、皆が見てる」
「お前が悪い。俺にこんな思いをさせる、お前が悪い」
「え!?こんなって・・・、パーティー嬉しくなかった?」