男装騎士~それから~
中に入り、置かれたベッドを見るとそこには、寝かされたユキの姿があった。
「ゆ、ユキ・・・」
「お前は、自分がしたことがわかっているのか?戦うことを諦め、剣を捨て、生きて護ることを諦めた。その結果が」
「・・・俺、俺は・・・」
護りたかったんだ。
彼女を。
違う。
俺は、救われたかった。
自分が。
罪の意識から逃れたかった。
命を捨て、護ることで。
生きることから逃げ。
それで罪を償った気になって。
逃げた。
「俺は、生きて償えと言ったはずだ。俺の側で働けと。それが、お前への罰だと。お前はそれから逃げるのか」
「俺は!ちゃんと裁かれたい!生温いんだ。俺は自分が許せない」