あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
そしてにっこりと私を見る。
「俺はこれが良いんだけど。」
郁也はそう言いながら、私の腕を引っ張った。
とても小さなダイヤらしき宝石が申し訳なさそうについているネクタイピン。
「何か品があるだろう。俺はこれが良い。」
即座にそう言う郁也。
きっと値段的にも手ごろな物を選んでくれたんだろうな。
お互いがお互いのプレゼントをきれいに包装してもらい、私達はまた肩を並べて歩き出した。
エスカレーターの所まで来た私達。
「郁也。」
そんな声に私達二人は振り返った。
「透。」
「透さん。」
二人の声が重なった。