あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
「えっ?」
「父さんも母さんも勘弁してくれよ。やっと了解をもらったんだから。」
郁也は頭を掻きながら、弱々しく反論する。
「郁也がこの人と思って連れてきた人だもの。反対なんてとんでもないわ。」
お母さんが声をあげて笑った。
「まあ、萌香さん、そう言う事だ。郁也をよろしくお願いします。」
お父さんが深々と頭を下げた。
「郁也は会社関係でいろいろと苦労すると思う。それをそばで支えてやってほしい。」
そんなお父さんの言葉に慌てて私も頭を下げた。
「私に出来る事はさせて頂きます。でも今の会社では私がいつも郁也さんに助けてもらってばかりなんです。だから…。」
そこまで私が言うと、郁也が言葉をかぶせて来た。
「萌香はそばにいてくれたらいいんだ。」
郁也は私の肩を抱いた。
「まあまあ、初々しいわね。そろそろお昼にしましょう。」