あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
お母さんは立ち上がった。
「この人は料理を作るのが大好きでね。食べていってくれるかな?」
お父さんは微笑んだ。
てっきり外食かと思っていた。
私の想像より郁也の家はずっと家庭的だ。
「手伝います。」
私も立ち上がった。
「無理しなくてもいいんだぞ、萌香。俺は透を呼んでくるよ。」
郁也も立ち上がった。
「じゃあ、萌香さんを借りるわ。」
お母さんは私についてくるように言うと、キッチンへ案内してくれた。
お母さんの言う通り、ほとんど準備は出来ていて、私は配膳をするばかりだった。
それにしても広いキッチン。
いろんな調理家電が並んでいる。