あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
ああ…、5年もの年月が経っているのに、すぐあの頃に戻されそうな感覚。

みんな変わらない。

「萌香、あの時はごめん。あの後、やっぱり諦められなくて、萌香の会社に電話してみたよ。社長がもう一度会ってくれたよ。」

穏やかな目をした篤弘に戻っていた。

「良かったわね。」

私がそう言うと、郁也が横で言った。

「俺が社長に話してみるよ。今の滝川君なら大丈夫だって。うちの担当になってもらえると良いがな。」

「ありがとうございます。」

篤弘が郁也に頭を下げた。

「じゃあ、俺は先に行くから。後で透に呼びに来させるよ。」

郁也は私にそういうと、有美に手を挙げて出て行った。

「やっと会えたな。」

あの頃のように、初めに口火を切った雄二がニヤッと笑った。

「みんなそれなりに老けたよね。」

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