あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
郁也が一瞬、ニヤリとした様な気がした。

でも唇は離れない。

角度を変えながら、段々深く深くなっていく。

と…、止まらない。

そう思った時、郁也が唇を離し、私を至近距離で見つめた。

「私の優秀な秘書さん、明日の予定はどうなっているかな?」

「明日はお昼前からの出勤になっております。」

真面目な郁也の問いに私も真面目に返した。

社長に言われ、明日の予定は昼からしか入っていない。

社長はその半日でしっかりとパーティの疲れを取ってくるように私に言った。

私が山中建設に来てから約1か月。

二人でがむしゃらに働いた。

5か月後には結婚式が控えている。

本当は休んでいる暇はないくらいだ。

そう、それを察したのか、この半休は半分社長命令だった。

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